8月16日
新涼のパエリア鍋を買ひにけり さかいのこなみ この句は、句集でセットで出された歌集の歌<パエリアの黄金の米の噛みごたへ四十年を共に暮らして>と連動しているように見える。<パエリア鍋>は形状が特殊で、料理好きな人でないとまず買わない。炊き立てのパエリアのサフランの色と香り――歓声を挙げる家族の姿が見える。作者は二〇〇二年逝去。死の一年後に遺句集及び歌集を夫君の境野大波氏が纏めた。その刊行日が七夕である事に気付き、私は涙がこぼれそうになった。(『花冠』) 季語=新涼(秋) 以上、抜粋。 ■『食の一句 365日入門シリーズ』 2005年7月1日発行 ふらんす堂
by takeuma333
| 2009-06-14 18:00
| Haiku
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