真っ白
ページを開けば 真っ白で 言葉は何も 書いていない詩集 真っ白で 真っ新で 怖いくらい 自由なページ 詩人の言葉なんか 信じるな 君は白いページに 好きな言葉を記せ 真っ白なページの 静けさの中から 君に必要な言葉が 産声を上げる そのために君は 正直になりしかない そのために君は たった一人になるしかない ■『実況中継』 詩 谷郁雄、写真 浅田政志 2009年5月15日 初版第一刷発行 実業之日本社 #
by takeuma333
| 2009-06-15 18:00
| Poetry
8月16日
新涼のパエリア鍋を買ひにけり さかいのこなみ この句は、句集でセットで出された歌集の歌<パエリアの黄金の米の噛みごたへ四十年を共に暮らして>と連動しているように見える。<パエリア鍋>は形状が特殊で、料理好きな人でないとまず買わない。炊き立てのパエリアのサフランの色と香り――歓声を挙げる家族の姿が見える。作者は二〇〇二年逝去。死の一年後に遺句集及び歌集を夫君の境野大波氏が纏めた。その刊行日が七夕である事に気付き、私は涙がこぼれそうになった。(『花冠』) 季語=新涼(秋) 以上、抜粋。 ■『食の一句 365日入門シリーズ』 2005年7月1日発行 ふらんす堂 #
by takeuma333
| 2009-06-14 18:00
| Haiku
●六月某日
左翼やリベラル派に属する人の手になる文で、現在読むに値するのはごく僅かだ、と前に書いたことがある。その例外的な存在として辺見庸氏の名を挙げた。 私は本屋で表紙に辺見庸とあれば、反射的にそれを携えレジに直行する。 今回もそうやって慌ただしく購ったのだが、この『私とマリオ・ジャコメッリ』(日本放送出版協会)は格別であった。 単なるジャコメッリ論を超え、批評という枠組みすら押し破って、ある種のアフォリズムの試みとなっている。厳粛と俗悪と虚無と崇高とが目まぐるましく交錯する断層の連なり……。 などといえば、心ある人ならエミール・シオランというフラグメントの思索者を想起するはずだ、そして本書にもシオランは登場する。 「その思想の最大な特徴は、眼前に実在している事象をすべて疑うことにある」と。 その問題関心はジャコメッリも共有していたのではないかと辺見氏は問う。そこには「仏教的とおもわれるところもある」とも。 以上、抜粋。 ●『週刊文春 6月18日号』 2009年6月18日発行 株式会社文藝春秋 #
by takeuma333
| 2009-06-12 18:00
| Essay
ザ・ビートルズ(The Beatles) 1962年~1970年までのアルバム収録曲の歌詞・和訳・動画をご紹介。 貴重なライヴ映像など画像も満載です。 ソロ活動後のジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの代表作品も紹介。
ビートルズ(The Beatles) 【歌詞・和訳・動画・試聴】 #
by takeuma333
| 2009-06-11 18:00
| Web
#
by takeuma333
| 2009-06-10 18:00
| Web
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